医療ガスを安全に使っていただくために、予備知識をまとめました。
不明点、ご質問があればお問い合わせください。
当社で取り扱う医療用ガス、研究・分析用ガスは、いずれも「高圧ガス」に該当します。
「高圧ガス」とは、高圧ガス保安法に詳しく定義されていますが、わかりやすくまとめますと下記のようになります。当社が取り扱うのは、下記のうち01、02、03になります。
-
酸素、窒素など
-
液体アセチレンガス
-
液体酸素、液体窒素、炭酸ガス、亜酸化窒素 ガスなど
-
液化シアン化水素、
液化ブロムメチル、
液化酸化エチレン
保安管理上からは、次のように分類できます。
-
酸素、窒素など -
液体酸素、液体窒素 -
炭酸ガス、亜酸化窒素
酸素、窒素などの圧縮ガスは、容器内の残量も確認しやすいですが、気液平衡状態となる炭酸ガスなどは、外気温によって圧力が変動するので、メーターの表示からガス残量を予測しづらいことがあります。
液体ガスは、温度があがると液体が気体になり、その体積は通常700~800倍になります。
配管内に密閉されていると非常に危険なため、しかるべき措置をとり、定期的な保守点検が必要です。
医療用ガスは薬事法で「医薬品」として明確に規定されているガス(日本薬局方)と、そうでないガス「局方外医薬品」の2種類があります。日本薬局方に収載又は製造販売承認を受けたガスは、薬事法に従い、医薬品として製造・販売されなければなりません。また、医療用ガスを医薬品として医療機関等に納入する際は、高圧ガス容器に充てんするため、「高圧ガス保安法」にも従って取り扱う必要があります。
酸素 / O2 | 酸素(日本薬局方収載)/ 液体酸素(局方外医薬品) |
窒素 / N2 | 窒素(日本薬局方収載)/ 液体窒素(局方外医薬品) |
二酸化炭素 / CO2 | 炭酸ガス(日本薬局方収載) |
亜酸化窒素 / N2O | 笑気ガス(日本薬局方収載) |
上記以外の混合ガス | 承認による局方外医薬品 |
滅菌ガス | 酸化エチレンと炭酸ガスの混合製剤(局方外医薬品) |
キセノン / Xe | キセノン(局方外医薬品) |
医療用の酸素濃縮空気 | - |
医療用の吸引 | 陰圧のガス |
医療用の手術器機駆動に用いられるガス | 大気を圧縮した空気及び窒素 |
医療用臨床検査、測定器に用いられる計器の校正用ガス | CO2、CO、He、N2、O2、C2H2等 |
生体機能検査用ガス等 | 各種混合ガス |
-
酸素、水素、窒素、アルゴン、ネオン、ヘリウム、キセノン、クリプトン、エタン、空気、 一酸化炭素、一酸化窒素、その他圧縮ガス全般
容器をL(リットル)又はm3(リューベ)と表記し、取引します。
-
液体酸素、液体窒素、液体アルゴン、液体ヘリウム、液体アンモニア、炭酸ガス、液体水素、液体亜硫酸、液体硫化水素、笑気ガス(亜酸化窒素)、塩化水素、フロン、液化エチレン、その他液体ガス全般
kg(キログラム)又はm3(リューベ)と表記し、取引します。
容量 / 重量をお間違いのないように、ご注文ください。