お知らせ Information

2011

3月

16

災害への備えと災害時の対応 <在宅酸素療法>

2011年3月11日(金)に発生した東北・関東大地震の被災者の皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
 
このたびの大震災の影響で、被災地では医療用酸素ボンベの不足が問題となっています。また、関東地方では、計画停電の実施にともない、多くの在宅酸素療法患者の方が不安を抱えていらっしゃいます。
在宅酸素療法では、多くの場合、室内の空気を取り込み高濃度の酸素を発生させる「酸素濃縮装置」を使用します。ただ電気で動くため、停電時は酸素ボンベの使用に切り替える必要があります。
今回の大地震では、どこのご家庭でも予備の酸素ボンベが不足していたということです。
災害時は、停電やライフラインの寸断が起こり、酸素濃縮器が使えなくなったり、酸素供給が受けられなくなるなど、深刻な事態が起こります。その場合も、当社では患者さまに酸素をお届けするべく全力を尽くします。
各ご家庭でも、日頃から携帯用酸素ボンベを準備したり、酸素供給業者の連絡先を控えておく、避難時のシミュレーションをしておくなど、備えと対策をどうかお願いいたします。
 
今回の東北・関東大地震の事態を受けまして、簡単ですが、災害への備えと災害時の対応をまとめました。
在宅酸素療法の患者さまには、インターネットを使用されていない方も多くいらっしゃいます。周囲に在宅酸素療法の患者さまがいらっしゃる場合、是非下記の内容をお知らせしてくださいますよう、お願いいたします。
 
 

■災害に備えて
(1)かかりつけの病院や、在宅酸素療法に関係している業者の連絡先を書いたメモを室内に明示しておきます。
また、外出時にも同様のメモを携帯するようにしてください。
災害が夜間に発生する場合に備えて、懐中電灯などの照明器具を近くに置いて就寝してください。(地震の場合、ロウソクは火事の原因になるので使用しないでください)
 
(2)病院で毎月受け取る「処方せん」など、在宅酸素療法に関連する書類をまとめて入れておくケースなどを用意し、使っている酸素供給機器のそばに置いておくようにしてください。(体調が悪化した場合に備え、服用している薬があればその薬も一緒に置いておく)
 
(3)緊急用酸素ボンベは、すぐ使えるところに置いておくようにしてください。当社の毎月の訪問時に、残量の点検をいたします。押し入れなどにしまうと、置き場所を忘れることがあります。
また、ご自分で圧力計などを見て残量点検をするときに、ボンベからの酸素吸入の練習をしてみてください。緊急時に役に立ちます。
 
(4)ベッドの位置は、日頃からタンス等の家具から離すようにしてください。家具が倒れるようなことがあっても比較的安心です。
 
 

■災害が起きたら
(1)火気があればすぐに消してください。特に冬期のストーブの裸火にカニューラなど燃えやすいものが触れないように注意してください。
 
(2)停電になると酸素濃縮器が使えません。酸素ボンベに切り替える必要があります。液体酸素方式の機器をお使いの患者さまは、停電になってもそのまま使えます。普段通りにお使いください。
 
(3)液体酸素方式の機器も、タンクに液体酸素が残っている間は使えますが、やがて残量ゼロになります。その際は、酸素ボンベに切り替えてください。
 
(4)災害時でも、空になった液体酸素タンクや酸素ボンベの交換に出発しますが、災害後の交通事情等次第では、予定通りに進まずお待たせすることになるかもしれません。万一の場合に備えて、当社への連絡と合わせて、入院依頼要請を行う必要も出てくる可能性があります。
 
(5)万一ご自宅から避難される場合は、避難先をご連絡ください。通信が不通の場合、使用している機器のそばに避難先を書いたメモを残してください。

2011

3月

9

ボンベの内容積を掲載しました

お問い合わせが多くありましたので、医療用・産業用ボンベの内容積を追加しました。
参考になさってください。

取扱製品:医療用ガス

取扱製品:産業・研究分析用ガス

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